ロンドン塔の王子たち_ジョン・ミレイ

ロンドン塔の王子たち_ジョン・ミレイ

2人の男の子が
周りを見渡しながら
恐怖におののいています

そう、
この絵には
イングランドの
まわしい歴史を
あらわにした絵だったのです

 

時は1483年
イングランド国王
エドワード4世
40代の若さで
急死しました。

エドワード4世には
2人の男の子と
5人の女の子がいます。

王位は
12歳の長男、
エドワード5世
継承されました。

しかし、
叔父のリチャード3世
エドワード5世
その弟
リチャード・オブ・シュルーズベリー
ロンドン塔に幽閉し、
そのまま消息不明になりました。

その3ヵ月後に
リチャード3世は、
イングランド王として
即位したのです。

ロンドン塔の王子たち_ジョン・ミレイ

この絵は
その消息不明になった
エドワード5世
その弟
リチャード・オブ・シュルーズベリー
を描いています。

その背景はロンドン塔の中です。
ミレイは、
ロンドン塔をあらかじめスケッチしてから、
この作品に取りかかったそうです。

ロンドン塔に幽閉された
2人は
殺された
とされています。

つまり、
歴史では謎であった
2人の物語が
描かれているのです。

まさに恐怖
目前とした瞬間なのです。

 

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