この絵は
エリザベス朝の有名な
探検家ウォルター・ローリー
の少年時代を描いています。
さあ、もう一度
絵を見てみましょう。
ミレイが描く絵画には
必ずといっていいほど
衣装や小道具などで
その人物や出来事が
わかるように表現されています。
まず
男の話を聞いている
2人の子供ですが
ローリー少年は
豪華な縫い取りのある
緑色の上衣とズボン
それと、
鳥の羽根のついた帽子と、
すでに
探検家ウォルター・ローリー
の格好になっています。
話をしている男の背後に
船の錨と2羽の鳥が
描かれています。
つまり、
話をしている男は船乗りで
彼が指している方向は
アメリカ大陸なのでしょう。
ローリー少年の行先を
指しているんですね。
そして
砂地に置かれたおもちゃの船は
「ローリー号」なのでしょう。
1860年作 の
「ブラック・ブランズウィッカー」
もそうですが
この作品は、
本当の物語が始まる
平和な一時を
描いたのかもしれません。
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