1972年5月15日。
沖縄がアメリカから日本に返還されました。
今年は、【沖縄・本土復帰50年】として
様々なイベント・特集が催されています。
なので、
沖縄を舞台にした映画を、2作品紹介
今回、1作品目は、
大島渚監督の『夏の妹』です。
この映画、
まさに沖縄が日本に返還された
その直後に撮影されたものです。
だから、まだアメリカの面影が
残っているのかと思っていたら,,,
(;゚Д゚)びっくり
既に”ひめゆりの塔”があった。
看板の説明によると、
1957年6月に再建されたみだいで、
説明看板は1961年7月になっている。
これはまだ、
沖縄がアメリカ占領地だった時代だ!
いや~、驚きましたね~。
この映画の主人公。
日本(本土)にいた菊池素直子に
沖縄から、兄と名乗る
大村鶴雄の手紙が届いた。
その内容は、
妹として、
思いっきり可愛がりたいから、
沖縄へ来てほしい
菊池素直子は
父と再婚する同世代の女、
小藤田桃子
と沖縄へ向かう。
この大村鶴雄の手紙!
変な下心丸出し、
ホント気持ち悪いね~
鶴雄は、本土(日本)に来た事があって
そこで、小藤田桃子を目撃するんです。
それが、自分の妹と勘違いしているんです。
でも、主人公の菊池素直子は
素直ですから、
沖縄に行ってしまうんですね~。
なんせ、素直な子ですから。。。
沖縄に着いた素直子は、
すぐ、鶴雄と出会います。
しかし、二人とも事実を知らずに
何故か仲良くなります。
ここらへんの見せ方は見事ですねー。
素直子と鶴雄の兄弟の距離感、
とくに血のつながりを感じるところが
ホント、見事です。
それにしても何故?
素直子と鶴雄の兄弟が
本土と沖縄にわかれているのか?
さらに、兄弟なのに名字(みよじ)も違うしね。
その答えは、ベテラン俳優が登場し、
映画の中で、いろいろ語りますが。
まあ、そんなのは
どうでもいい。。
この映画で面白いのは
対比、つまり2つのギャップでしょう。
若者と大人、
日本と沖縄。
この2つのギャップがいいのです。
過去を引きずり生きている大人と
独自の意志を持ち、
前向きに生きていく若者。
そして、
殺されたい男(日本)と
殺したい男(沖縄)
のバランス。
いいふうに、保っていますが
”イザ”っとなると、
ラストカットになるわけです。
それは、今でも変わりません。
武満徹のテーマソングは、
いいですね~。
実に、ひと夏の思い出
それと、
栗田ひとみと
りりィの芝居は、
まいったね~。
沖縄は、竜宮城ではないのです。
夏休みも近い日、
素直子の許に一通の手紙が届いた。
大村鶴男という沖縄の青年からで、
彼の父は、
彼が小さい時死んだものだと思っていたが、
最近、母から素直子の父菊地浩佑が
鶴男の父らしいと知らされたというのである。
そして夏休みには沖縄へ遊びに来てほしい、
と結んであった。
夏休みが来た。
素直子は彼女のピアノの家庭教師で
父が再婚しようとしている若い女性、
小藤田桃子に鶴男のことを打ちあけ、
鶴男を探しに二人で沖縄へ旅立つ。
Data
1972年 | 創造社 日本ATG |
監督 | 大島渚 |
音楽 | 武満徹 |
出演 | 栗田ひろみ りりィ 石橋正次 |