落葉(枯れ葉)_ジョン・エヴァレット・ミレイ

落葉(枯れ葉)_ジョン・エヴァレット・ミレイ

 

美しさにあふれた主題のない絵

を意図した
ミレイですが、

ミレイ

人々がこの作品を
単なる日常の
小さなエピソード
としてとらえるたびに、
私は侮辱されたように
感じた

と語っています。

どういうことでしょうか?

 

この絵の発想は
ある秋の日に
詩人アルフレッド・テニソン
田舎の家を訪問した際に、
枯れ葉集めを手伝ったときに
影響を受けていた
と言われています。

 

それにミレイ
あるときこう語っています。

ミレイ

落葉を焚く匂いで
目覚めるほど
心地よいことが
ほかにあるだろうか?

と....

 

また
ミレイはこの時期に
死ぬべき人間の運命
主題とする夢想的
メランコリック
憂鬱ゆううつなさま)
作品を何点か描いています。

そして
最も有名なのは
この作品だと言われています。

もちろん
ミレイは、
ラファエル前派ですから
当然、
聖書、文学、歴史などから
テーマをとり上げているかも
しれません。

そこで、
私なりに聖書の言葉を
引用してみました。

わたしたちは皆、
汚れた者となり
正しい業も
すべて汚れた着物のようになった。

わたしたちは皆、
枯れ葉のようになり
わたしたちの悪は風のように
わたしたちを運び去った。

イザヤ書 64章-5

枯れ葉を積む二人の女性は
黒い服を着ています。

それは汚れた者なのでしょうか?

ホウキとリンゴをもった女性は

枯れ葉を積んでいる女性より
若く見えます。

そして
寂しく暗い夕方。

時の流れと、
その人生のはか
私の心には伝わってきます。

 

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ミレイ鑑賞作品一覧

 

 

 

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