「心の香り」、この映画、
まず両親の離婚で
今までの中国のイメージが変わったのね。
(1993年当時の事です。)
現代的というか自由的というか、
そこに失われる中国を感じたんです。
それは何なのか?
今までの中国人は
伝統を守り、
家族の絆は固いイメージだったのね。
そして、国は貧しいが
人々は明るく強く生きていた。
そんな感じで、昔の日本も同じだった。
日本は、バブルで変わってしまった。
欧米化がさらに強くなり、
自由=個人主義になり、
離婚も当たり前になった。
そして中国も、
天安門事件の後で何かが変わってしまった。
この映画は、近代化になる中国の警笛
それはある意味
たぶん今の日本と
同じになるのを恐れたんだろう
失われる家族愛、失われる伝統。
日本には誇れる民族性がない。
伝統も、家族愛も、
他の動物でない人間だからこそ
必要なもの。。
そう考えてこの映画を見ていると、
より感動しました。
涙が止まらなかった、
いや~よかった。
撮影も照明も美術もすばらしい、
見事な芸術映画です。
catch copy
両親の離婚
北の町との別れ
おじいちゃんの恋
その女(ひと)の突然の死
そして、ぼくはひとり
南の町で知った
いちばん大切なもの
"心の香り"
北京の京劇クラブで、
幼いながらも将来を嘱望される京京は、
両親の不和から南方にある
母方の祖父のもとに預けられることになった。
祖父もかつては京劇の名優であった。
初めうちはなかなか祖父に馴染めずにいた京京だが、
次第にふたりは打解けていった。
近所に仲好しの少女もでき、
一方、
祖父も元女優の初老の女性に特別な気持ちを抱いていた。
ところが彼女が心臓病で急死。
祖父は名器と言われる胡弓を売りさばき、
京京も街頭で踊りを披露し、葬式代を稼ごうとする……。
《 allcinema ONLINE 》より
Data
1992年 | 中国 |
監督 | 孫周(スン・チョウ) |
出演 | 費洋 朱旭 王玉海 |
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