チャップリンの
主演映画第一作です。
でも、まだあの
「放浪者チャーリー」の
スタイルではありません。
どじょう髭で、
シルクハットに
こざっぱりした
フロックコート
という扮装で
演じていました。
この格好は、
カーノー劇団時代の役柄に
似ていると言われています。
チャップリンは
イギリス人です。
イギリスの
カーノー劇団で
花形役者でした。
1913年、
カーノー劇団は
アメリカ巡業公演をしていました。
そのとき、
喜劇の大監督
マック・セネット
に見いだされて
セネットが設立した
喜劇専門の
キーストン映画社と
週給150ドルで
一年契約します。
この映画は、
カーノー劇団から
キーストン映画社に移って
間もなく撮影した作品なのです。
だから、
チャップリンは
イギリスで培った劇団の演技
(ミュージック・ホール的ギャグ)
をあらん限りに
この映画に出し尽くしました。
一方、
相手役つまり新聞記者役
を演じたのは、
この映画の監督でもある
ヘンリー・レアマン
この人ね~
キーストン映画社では
重要な監督で・・・
キーストン映画会社では、
ドタバタ喜劇を大量生産するために
経営者のマック・セネット
率いる第1班と
ヘンリー・レアマンが
率いる第2班が主流になって
映画を生産していたのね。
だから、
アメリカ的な映画喜劇の
スタイルを築いた一人でもあります。
当然!
チャップリンの
イギリス的劇団スタイル
など受け付けません。
チャップリンのギャグは
すべてカットされました。
この完成した映画を見た
チャップリンは
愕然としたそうです。
そして、レアマン自身も
チャップリンに対する不満を
周囲の人に言っていたそうで
すでにチャップリンとの
溝ができつつあったそうです。
まあ、劇中でも
お互いしつこく
殴り合っていましたからね。
初っ端から主役と監督が
殴り合っている映画も珍しい!
しかも、
芝居というより
本気で殴り合っているんだもん
そこが、見ている側としては
滑稽で面白かったけど・・・・
さあ、
チャップリン扮するペテン師と
レアマン扮する新聞記者!
成功争いの結果は如何に
ペテン師(チャップリン)と
新聞記者の出会いから物語が始まる。
出会った時から、いがみ合う2人。
そして、なぜか新聞記者の恋人との奪い合い。
ひと段落ついたら、
今度はペテン師が新聞記者募集の看板を見て
新聞社に自分を売り出した。
そんなとき、自動車事故が起こり
その特ダネを2人が争うことに。。。。
Data
1914年 | アメリカ |
監督 | ヘンリー・レアマン |
出演 | チャールズ・チャップリン ヘンリー・レアマン |
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