1965年にイタリア映画で
「黄金の七人」というものがありました。
1人の教授と謎の美女、
そして
6人の男たちによる
金の延べ棒強奪作戦です。
いや~、面白かった
アルマンド・トロヴァヨーリの
音楽も最高でしたね。
この「黄金の七人」は大ヒットし、
続編まで作られました。
そして、「黄金の七人」が
主要メンバーを変えて
新たに制作されたのが
今回の映画
「新・黄金の七人7×7」です。
3作品続けて出ているのが、
ベンジャミン・バートンだけです。
その彼が演じる
ガストーネ・モスキンが
作戦を指揮します。
さて
どのように変わったのでしょう。
「黄金の七人」では、
七人以外に謎の美女がいました。
相手を翻弄し、
作戦から目を逸らす
重要な役目でしたね。
今回は、
その謎の美女に代わって、
心臓病の爺さん出てきます。
この爺さんは、
味方を翻弄し、
作戦を邪魔します。
えらい違いです。
さあ、映画は、いきなり
刑務所から始まります。
囚人たちが
サッカーの試合(特別な試合)を
見せてくれと
署長にお願いをしましたが、
聞いてくれません。
(当然です)
それで、
囚人全員が
ボイコットをし始めました。
その場から動かないのです。
しかし、
ボイコットは長続きしません。
どんどん挫折者が出て、
とうとう七人が残りました。
署長は、
その七人に対する
見せしめとして
挫折した囚人たちに
サッカーの試合を
見せることにします。
残った七人は、
そのサッカーの試合時間内に
刑務所を脱走し、
王立造幣局に忍び込み、
本物のお札を印刷して持ち出し
そのお札を隠して、
刑務所に戻る
大作戦だったのです。
実は
国で管理している
犯罪者リストがあって、
紙幣作りのプロとして、
この七人が出ているんです。
だから、
あえて刑務所に入っていれば、
この犯罪が起きても、
この七人は刑務所にいた
ことになります。
それにしても、
あまりに無理のある設定。
サッカーの試合時間は90分
ハーフタイム15分入れて
105分
オープニングセレモニーをいれて
30分+で135分(2時間15分)
移動時間や
車両の手配(バスなど)
現実にありえねー話だろー
さらに、
七人の監禁室に
心臓病の爺さんがいて、
想定外だが、
この作戦に参加せざるを得ない状態
その死体も
持ち帰らないとバレるので
死体を運びながら
刑務所に戻ることに、、、
その死体の扱いの雑なこと
死体を片手で引きずりながら
走ってるんだもん。
人形バレバレだよ~。
こんな酷い扱いをしたのに
その後の展開は
さらに有り得ないことに…
いや~、
あまりにも都合のいい内容。
でも、
今回の七人のメンバーは、
過去2作品のメンバーと違って
個性的で
それぞれの役割がハッキリしていて
トータル的に面白かった
作戦を指揮する
ベンジャミン・バートンの声は
藤岡重慶
あの「あしたのジョー」の
丹下段平の声です。
心臓病の爺さんサムの声は
多々良純
声優でなく役者ですね。
この役者さんは、
ある作品を見て好きになりましたね。
それは「鬼平犯科帳」です。
初代松本白鸚版では、
猿(ましら)の銀次郎を演じました。
これも、
見事な大作戦でしたね。
萬屋錦之介版では
やはり、馬蕗(うまぶき)の利平治です
利平治の最期は衝撃的でした。
そして、
中村吉右衛門版では
「礼金二百両」というエピソードで
中村歌昇との掛け合いがあって最高でした。
そういうことで、
思い出のある役者さんが
声の担当をしたので
すごく楽しめましたね。
また、
音楽は前作を同じ
アルマンド・トロヴァヨーリ
が担当したので
耳に残るいい音楽でしたよ
竪ろう無比この上ない
ロンドンのハードフォード刑務所。
ここでプロフットボール試合の
テレビ中継を見せろ、
と囚人がハンストを決行した。
ハンストは失敗したが、
六人の囚人は最後までがんばり、
ついに所長も観戦を認めた。
腹ペコで倒れる寸前の六人は
附属病室に入れられた。
この六人とは、
《映画.com》より
Data
1968年 | イタリア |
監督 | ミケーレ・ルーポ |
製作 | マルコ・ヴィカリオ |
音楽 | アルマンド・トロヴァヨーリ |
出演 | ガストーネ・モスキン ライオネル・スタンダー ライモンド・ヴィアネッロ |
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