エリック・ロメール監督は、
小説家から始まって
映画監督になった人です。
なので、
作家性の強い映画になっています。
今回の映画も
「喜劇と格言劇」
というシリーズで
6作品の映画を作りました。
この映画は、その第5作です。
その格言とは、あのランボーの
心という心の燃える時よ来い
ですね。
さあ、どういうことでしょう
早速見てみましょう
と言うか!
実はこの映画。
エリック・ロメール作で
最初に見た映画なんですが。。
途中で見るのをやめた作品なんです。
3年ぐらい前かな
なんで見るのやめたかって
だって、一番関わりたくない
めんどくさい人が、この映画の主人公
デルフィーヌなんだもん。
なんの協調性もない、
自分が一番正しいと言う感じ!
まず、相手と会話をする時でも、
相手の話しが終わっていないのに、
言葉かぶせて、
自分の話に変えて永遠と話すし!
食事をしている時では、
相手が、せっかくご馳走の肉を用意したのに
肉はダメ
卵はダメ
魚もダメ
と拒否
しまいには、生き物を殺して食べる事まで
非難し始める。
ヨットに乗ろうと誘っても
ヨットに乗ったら
吐き気がする
と否定!
これじゃ、
この子と一緒に休日過ごしたくないよねー。
と言うことで
映画の冒頭で、デルフィーヌは
女友達にバカンス旅行を断られました。
さあ、デルフィーヌの長期休暇は、
いきなり暇になった。
彼女は一体どんな休日を過ごすのでしょう?
これが、日記のごとく、
日めくりで物語が展開していきます。
山にいっても1人
海にいっても1人
波にものれない。。。
誰も声をかけてくれない。。
ホテルの部屋で
1人、淋しく食事をしている。。
これは滑稽ですね。
思わず笑っちゃいました。
ある日、海辺で
スウェーデンの女性と出会います。
彼女は、お国柄もあって開放的です。
水着もつけずに胸がまる出し
また、この子が面白いの
ドイツ語、英語、スペイン語まで話して
ユーモアたっぷり。
デルフィーヌは言います
私の理想の男は
なかなか見つからない
スウェーデンの女性は尋ねます。
男の人が通るのを見た場合…
その男が自分に合うって
分かるの?
口説かれて即座に
判断できるの?
デルフィーヌは、さらに言います。
誰かと出会うための
決定的な行動がとれない、
ダメだわ
これで解りました。
この映画のヒントは、
緑の紙に書いてあった。
他人との
触れ合いを取り戻そう
ですね。
デルフィーヌは
自分にコンプレックスをかかえている。
だから自分(自尊心)を守ることに
必死なんです。
なので、すべてが自分、自分になる。
セックスに関してもコンプレックスがある。
酒や馬鹿な事に誘う
男性とは会うけど、
みんな寝るのが目的よ
と言っているが、
それは自分を守る言い訳。
これだけガチガチに固められた「心の鎧」と
それを守る「虚栄心」を打ち消し、
もっと素直に、自由になるには、
奇跡が必要ですね。
その奇跡が「緑の光線」なんです。
「緑の光線」とは、
何でしょう
それは、
言えませんね
映画を見るしかありません。
さあ、奇跡が起きるのでしょうか?
この映画は
ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞と
国際評論家賞を受賞しました。
映画を見ていた私のも
燃えちゃいましたね。
エリック・ロメール監督作では
これが一番いい映画でしたね。
パリで秘書として働くデルフィーヌは
友人とバカンス旅行の予定を立てていたが、
目前になって友人にキャンセルされて落ち込む。
バカンス中もパリにいるのが嫌なデルフィーヌは、
友人であるフランソワーズの誘いで
シェルブールへ旅立つが、
環境になじめず早々にパリへと戻る。
そして今度は元恋人が働いている
山に出かけるが、
一人でいる時間の孤独感に耐えられず
再びパリへ戻る。
そして3度目の旅先としてピアリッツの海を選ぶ。
《ザ・シネマ》より
Data
1985年 | フランス |
監督 | エリック・ロメール |
出演 | マリー・リヴィエール |
filmography エリック・ロメール 「喜劇と格言劇」シリーズ 1981年 飛行士の妻 1982年 美しき結婚 1983年 海辺のポーリー 1984年 満月の夜 1986年 緑の光線 1987年 友だちの恋人 |
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