この映画で、
私が注目していたのが
2つあります。
1つは
監督が
ジョン・ブアマン
であること
もう1つは
バート・レイノルズ
が出ていたことです。
ジョン・ブアマン監督の映画
「エクスカリバー」
は素晴らしい映画でした。
自然が美しく撮影されて
神々しかった。
バート・レイノルズ
は昔からのファンです。
でも、
ほとんど代表作しか
見ていません。
脇役のバート・レイノルズは
「ミステリーゾーン」しか見ていません。
だから
脇役で、
どう活躍しているのかが
見たかった。
そういう思いで
この映画を見ました。
映画の冒頭から
見せてくれます。
いきなり笑い声、
そして会話から始まります
しかも音声だけです。
そして
ダム建設現場の映像が出ます。
これは
ドキュメンタリー映画
の手法ですね。
ジョン・ブアマン監督は
BBCテレビの
ドキュメンタリー部門で
働いていました。
だから
こういう演出に
なるんですねー
いや~
これには
ビックリしました。
物語が進むなかで
村人の陰険さが
見えてきました。
そんな雰囲気のなか
この映画、
最大の見せ場が出てきます。
それは、
近親相姦で出来た
知恵遅れっぽい子が
バンジョーを持って登場
主人公ら4人グループの
1人がギターをもっていて、
バンジョーとギターの
掛け合い演奏がはじまります。
これ、ホント
素晴らしい
このバンジョーを持った子は
実際に現地にいた子で
何度も説得して
やっと出てもらったそうです。
まあ、
設定が、
近親結婚による
遺伝子異常で生まれた子供
なので
当時15歳である彼が
なかなか出演したがらないのも
よ~く解ります。
そういう設定で
選ばれた子なので
当然、
演奏は出来ません。
実際にバンジョーを弾いたのは
バンジョーの名手と言われた。
エリック・ワイズバーグ
そして、
ギターの方は
当時、ワイズバーグと
インスト・デュオとして、
ブルーグラス演奏をしていた
スティーヴ・マンデルです。
このバンジョーとギターの
掛け合い演奏が
この映画のテーマ曲
脱出のテーマ(デュエリング・バンジョー)
なのです。
でも
この曲は
オリジナルではありません。
アーサー・スミスという
ナッシュビルのアーティストが
1955年に発表した
反目のバンジョー(フューディング・バンジョー)
なんです。
この曲を
無断でカバーして上映
なんと
1974年の全米チャートで
No.1の大ヒット
アーサー・スミスから
著作権侵害訴訟となりました。
・・・(´⌒`;)?・・・
まあ、、、
そんなこんなで
このシーンだけでも
この映画を見る価値は
充分にあります。
と言うのも
あとは人間の醜さを
あじわうだけなので、
見終わった時には、
なんか
もや(´・з・`)モヤ感が
残る
どうしようもない
映画だったからです。
まあ、
ドキュメンタリー出身なので
人間の弱さや卑屈さを醜く
リアルに表現できている
のは見事です。
だから
この当時は高い評価でした。
(第45回アカデミー賞では3部門にノミネートされました。)
でも、
個人的には、
あまりにも
リアルな生活をしている
(人間の醜さをさんざん見ている)
ので
映画だけは、
違うものを見たいのです。
そういう意味では
残念な映画でしたね。
バート・レイノルズは
髭が生えていません。
ツルっツルっで登場
弓で魚を捕ったりして
映画の前半は
魅力のある存在でした。
主役のジョン・ヴォイトも
そんな彼に憧れていました。
ジョン・ヴォイトは
1969年の映画
『真夜中のカーボーイ』で
有名になりました。
長女は、あの
アンジェリーナ・ジョリー
です。
・・・(´⌒`;)?・・・
話を戻します。
映画の後半になると
バート・レイノルズは
意識が無くなり
ほとんど台詞がありません。
まるっきり存在感なしです。
これも残念でした。
また
この映画で
ネッド・ビーティ
が映画デビューをしました。
彼もデビュー作で
可哀そうな役でしたね。
ネッド・ビーティは
この後、
バート・レイノルズ主演の
「白熱」で
この映画の
真逆な役を演じましたね。
この対比は見ものでした。
「白熱」については
こちらを見てくださいね。
エド・ジェントリー(ジョン・ヴォイト)、
ルイス・メドロック(バート・レイノルズ)、
ドリュー(ロニー・コックス)、
ボビー・トリッピ(ネッド・ビーティ)
の4人は、
カヌーで川下りを楽しむために、
ジョージア州北部の山奥の地を
ジープで走っていた。
国がすでにとりかかっている
ダム建設によって、
その巨人な人工湖の下に
カフラワシー川が埋もれてしまう前に、
太古の自然の姿を残す川を
下ってみようと提案したのはルイスだった。
オーリーの町に着いた4人は、
川下りの終着地に予定している
エントリーの町まで車を運んでもらい、
カフラワシー川に荷物を運んだ。
ルイス以外はカヌーは初めてだった。
1日目は何とか無事過ぎたが、
2日目に異変が起きた。
《映画.com》より
Data
1972年 | アメリカ |
製作・監督 | ジョン・ブアマン |
原作・脚本 | ジェームズ・ディッキー |
音楽 | エリック・ワイズバーグ スティーヴ・マンデル |
出演 | ジョン・ヴォイト バート・レイノルズ |