この映画
ウクライナの
ドネツク国際空港を舞台に
ウクライナ&義勇軍と
”分離派”の親ロシア組織
との戦いを描いています。
驚いたことに
現在ではなく
2014年のことです。
物語の中心は
もちろん
ドネツク国際空港を死守する
ウクライナ軍ですが、
その動機はさまざまなんですね。
そして、戦う相手は
ロシア人だけではないんです。
ウクライナ人もいるんです。
彼らの気持ちは複雑です。
ある人はこう言いました。
ウクライナ人と言えるか?
祖国を愛してないのに
と
ここで問われる祖国愛
皆さんはどうです。
日本を愛してますか。
日本のために死ねますか?
さらに、彼らは問います。
俺たちは、
ここにいて
考えなければならない
こうなった経緯をな
歴史を知り、
自らの過ちを
省(かえり)みねばならない。
ここに身を置くなら、
覚悟が必要だ。
過去の代償を払い、
現在を守り、
未来に責任を負う覚悟だ。
・・・・・・・・
そこまで、責任負わなくても。。。
でもね、
軍に参加した若い兵は、
年上の人たちに対して
こう思っているんです。
この23年間を
台無しにした奴が
偉そうに言うな
と
なんで、
こんな事を言うのでしょう?
若い兵は更に言います。
あんたらは戦争も犠牲もなく、
いとも簡単に豊かな国を手に入れた
それを発展させるだけでよかった。
あの1991年に起きた
ソビエト連邦の崩壊
の事ですね。
これで
ウクライナが
独立しました。
国は家庭と一緒
大切に育てるか、
怠けて財を失うかの二択だ
次代の子供たちに残したのは
不安と恐れだけ
台無しにしたんだよ
ソ連生まれの世代は、
みんな敗者 裏切り者だ
俺たちは
前の世代のツケを払っている
と
ホント複雑ですね~。
私個人としては、
こうなったのは
たった一人の独裁者のせい
だと思うのですが。。
それを
ウクライナ人は
責任を感じて戦っている。
そこが、
やはり自国愛なのかな~。
ロシアの
フェイクニュースもあって
ますます状況が苦しくなる
ウクライナ兵
反撃の発砲を禁じられてしまったが
相手は容赦なく戦車で攻めてくる。
もう、理不尽すぎる酷い世界。
そんな、戦いの中
ウクライナ人の絆が美しかったね。
この戦いは、
2014年9月28日から
2015年1月21日までの間におきた
「第二次ドネツク空港の戦い」で
残念ながらウクライナ軍は
ロシア軍に踏みにじられ惨敗しました。
でも、
彼らの不屈の精神はたたえられ
”サイボーグ(改造人間)”
と呼ばれたそうです。
この映画が
それを見事に残しました。
そういう意味では
貴重な映画でしたね。
2014年のある日から242日間、
ウクライナ軍と彼らを支援する義勇軍は
ドネツク空港を舞台に、
クリミア半島はロシアのものだと考える
“分離派”の親ロシア組織と
死闘を繰り広げたが、
そんな中でのある10日間を描く。
歴史教師だったが
ウクライナ軍の兵士に転じた
セールペニは、
多彩な兵士たちを
仲間として迎え入れるが、
《 WOWOW 》より
Data
WOWOWの放送が日本初公開
2017年 | ウクライナ |
監督 | アーテム・セイタブラエフ |
出演 | ヴィチェスラフ・ドヴジェンコ マカール・ティクホミロフ |