この映画! 半端じゃない!!
こんな贅沢な映画は
はじめてです
これは
戦争映画というより
人間心理を見事に描いた
ドラマになっています。
物語は
しかし、
もうあと2000万、
日本人の男子の半分を
特攻に出す覚悟で戦えば、
必ず、必ず勝てます!
酷いですよ~。
自分の身を守るためなら
あと2000万特攻に行かすんだから
こういうのが軍令部ですよ
気違いが上にいるんです。
怖いですねー。
素晴らしい表現と壮絶なクライマックス
とうとう
国政に口を挟めない立場の
昭和天皇が御聖断を下された。
この時
いかに陛下が国民を思っていられるか
その御言葉に胸打たれました。
この映画は
昭和天皇役の顔出しはありません。
私が思うに、昭和天皇は
「現人神(あらひとがみ)」であり
「日本国の象徴」だからです。
なので、この映画での
表現は素晴らしいと思います。
驚いたのが
顔出しのない
昭和天皇を演じたのが
エキストラや無名俳優でなく
八代目 松本幸四郎!
つまり
松本 白鸚なんです。
あの鬼平犯科帳のですよ!
たしかに声の演技が
あるので、、、
それにしても豪華!
さあ、映画は
さらに悪くなります。
今度は
「お国の為」と言いながら
自分の主張を通すため暴走する
下級兵のクーデターです。
昭和天皇の御聖断は
間違っている
などと言い
Data
1967年 | 東宝 |
監督 | 岡本喜八 |
原作 | 大宅壮一 |
脚色 | 橋本忍 |
出演 | 宮口精二/戸浦六宏
笠智衆/山村聰/三船敏郎 |
命がけの「玉音放送」の結果は?
私は深く世界の大きな流れと大日本帝国が今おかれている状態を考え普通ではありえない方法でこのありさまを収めようと思い立ってこうして忠義の心を持った良民であるみなさんにお話しします
そもそも大日本帝国の臣民のみなさんの健康と安心を守り世界中の人たちと共に栄え喜びをわかちあうという願いは天皇家の先祖たちが、昔からのこして来た生き方のおてほんなのでわたしもおろそかにせずいつも心がけてること大日本帝国の臣民の中で
戦争に参加して死んだり
職業に殉じて命を失くしたり
天命をまっとうできず倒れ亡くなった人
そしてその遺族に思いをはせると
内蔵が裂けるような苦しみです
しかも戦争で怪我をし
戦争のわざわいをこうむり
仕事を失くした人の
生活を豊かにすることに関しては
私が天皇として深く心を痛める所です
考えてみると
これから大日本帝国の
受けるであろう苦しみや災難は
いうまでもなく常識をはるかにこえ
みなさんのウソいつわりのない気持ちも
私はよく知ってますそんな状況でも
私は時や運の流れに身をまかせ
「こらえること」が困難なことを
「こらえ」
「やりすごすこと」が困難なことを
「やりすごし」
そうすることで
これから続く
この国のいく万の子孫のために
戦争を終わらせ平和な世界を開きたいのです
(終戦の詔勅-玉音放送-江川達也訳)