子羊が第七の封印を解いた時
およそ半時間ばかり
天に静けさがあった。
七つのラッパを持った
七人の御使いが
ラッパを吹く用意をした
「ヨハネの黙示録」から引用しましたね。
この「第七の封印」
本当に恐ろしい映画です。
常に死と向かい合ってます。
この死を”死神”という形で表現しました。
ふつう”死神”が出てくると、
マンガやB級っぽくなるんですが
ベルイマン監督は違います。
”死神”は 本当に恐ろしいのです。
主人公の
騎士・アントニウスは
死を恐れ
死神にチェスを挑みます。
時間かせぎですね。
この騎士の気持ち、
よ~く解ります。
私は2回も
心臓手術をしました。
1回目は幼かったので
恐怖はありませんでしたが
2回目は26歳の時です。
手術の前日は眠れませんでした。
死ぬかもしれなかったからです
今までの人生に悔いがのこったり、
まだやりたいこともあった。
さらに
自分がこの世から
存在しなくなることに恐怖を感じました。
もう頭の中がグルグルするんです。
やはり死にたくないですね~、
ほんとに・・・・・
この映画の背景も恐ろしい
村中に疫病(ペスト)が
広まっているんです。
ある女性は「魔女」にされて
火焙りの刑にされる
彼女は目を見開いて、
ある一点を見つめてます。
恐怖で凍りついた顔で、、、
いったい彼女は
何を見つめているのでしょう
クライマックスもそうです。
全員が
目を見開いてました
(騎士アントニウス以外)
突然やってくる恐怖で
どうしようもないんですね
この恐ろしさ
「死の舞踏」
の表現も素晴らしい
恐ろしい映画ですけど芸術的、
まさにベルイマン監督の凄さです。
ベルイマン監督は、
幼い頃に教会で
「死神とチェスする男」の
壁画を見たんですね~
そこから
この物語が生まれました。
最初は
ラジオドラマ用の
脚本だったのは驚きですね。
ペストがまん延する中世のヨーロッパ。
長年にわたる十字軍の遠征から
帰還した騎士アントニウスは、
自分の後を死神が追ってきていることに気づく。
死を宣告されたアントニウスは、
自分の命を賭けて
死神とチェス勝負をすることになるが……。
「映画.com」より
Data
1957年 | スウェーデン |
監督 | イングマール・ベルイマン |
出演 | マックス・フォン・シドー グンナール・ビヨルンストランド |
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